G80
固定サイクル停止
フォーマット
G80
説明
grblでは固定サイクル(G81-G89)をサポートしていないため,G80を呼び出す意味は特にありません.
固定サイクル停止
G80
grblでは固定サイクル(G81-G89)をサポートしていないため,G80を呼び出す意味は特にありません.
アブソリュート指令(絶対値指令)
G90
G0等で使う座標値にワーク座標系の原点からの座標を用いる指令です.
モーダルな指令なので一度指令を送信した後は変更するまで有効です.
インクリメンタル指令(増分値指令)
G91
G0等で使う座標値に現在位置からの座標を用いる指令です.
モーダルな指令なので一度指令を送信した後は変更するまで有効です.
円弧中心指定モード変更(増分値指定)
G91.1
G2,G3の円弧中心を指定する際にIJKを使いますが,IJKが現在座標からの増分値であることを指定します.
ただしgrblでは増分値指定がデフォルトであり,絶対値指定のコマンド(G90.1)がサポートされていないため,呼び出しても特になにもありません.
座標系オフセット
G92 X◯◯ Y◯◯ Z◯◯
パラメータ | 説明 |
---|---|
X | X座標(省略可) |
Y | Y座標(省略可) |
Z | Z座標(省略可) |
指定した座標になるように原点位置が移動します.この際実際の移動は発生しません.
これにより見かけ上のワーク座標値が変更されます.
この原点の移動はワーク座標系を変更しても維持されます.
リセットする場合はG92.1
を呼び出します.
座標系オフセットリセット
G92.1
G92で設定したオフセットをリセットします.
インバースタイム送り(1/F min)
G93
G1
,G2
,G3
で移動する際の送り速度(F
ワード)をインバースタイム送りとします.
インバースタイム送りでは指令の移動を(1/F)分以内に終わらせるように移動します.
G93
G1 X10 Y10 F2; 1/2分(0.5分)で移動が完了するように動く
送り速度モード(mm/min or inch/min)
G94
G1
,G2
,G3
で移動する際の送り速度(F
ワード)をmm/min or inch/minとします.
毎分あたりに動く量を指定する方法です.
プログラムストップ
M0
プログラムを一時停止します.
GrblではHold状態となり,再開・復帰ボタンを押す(~
サイクルスタート・レジュームコマンド),リセットボタンを押す(0x18 (ctrl-x)
ソフトリセットコマンド)ことでHoldから復帰できます.
プログラム終了
M2
プログラムを終了します.
実行されるとGrblより[MSG:Program End]
が送られてきます.
また実行されると以下の設定がデフォルト値に戻されます.
G54
座標系1へ変更)G17
XY平面へ変更)G90
絶対値指令へ変更)G94
毎分送りへ変更)M5
へ変更)M9
へ変更)プログラム終了
M30
M2
と同じです.
スピンドル正転(時計回り)
(レーザーモードの場合:一定レーザー出力モード)
M3 S◯◯
スピンドル・主軸を正転(時計方向回転)させます.
GrblではS
指令に合わせてPWM出力を行います.ただし最大速度は制御基板によって予め指定されています.最大速度以上の指定はPWMが最大の状態です.
S5000; 5000rpm指定
M3; スピンドル正転
M3 S5000; スピンドルを5000rpmで正転
スピンドル逆転(反時計回り)
(レーザーモードの場合:動的レーザー出力モード)
M4 S◯◯
スピンドル・主軸を逆転(反時計方向回転)させます.
GrblではS
指令に合わせてPWM出力を行います.ただし最大速度は制御基板によって予め指定されています.最大速度以上の指定はPWMが最大の状態です.
スピンドル停止
M5
スピンドルを停止させます.
ミストクーラントオン(オプション)
M7
ミストクーラントをオンにします.
ただしこのコマンドはオプションのため制御基板によって有効になっているかどうかが異なります.デフォルトでは無効です.
クーラントオン
M8
クーラントをオンにします.
クーラント停止
M9
クーラント(M7
およびM8
)を停止します.
パーキングモーション(オプション)
M56 P◯
パーキングモーションを有効・無効を設定します.
パーキングモーション自体は安全ドアに応じた停止が行われる機能のようです.
この指令が有効になっているかどうかは制御基板によります.デフォルトでは無効です.
工具交換
T◯◯
工具交換機能はgrblにはありません.
工具番号を保持するだけです.値は0~255までです.
この指令を使うと[MSG:Tool No: ◯◯]
が返されます.