【レビュー】C-Beam Machine 初期型 組み立てました

要点まとめ:
C-Beam MachineとC-Beam Machine Xlargeは別物!Xlargeのほうが剛性が高く,メンテ性,汎用性が優秀.普通のC-Beam MachineはMark氏が作った初期型です.設計図が全く違います.Xlargeは大きいVerではなく強化Verです.

品名:C-Beam Machine 初期型
カテゴリ: ハードウェア組み立てレビュー
原作者: Mark Carew (米Openbuilds Team)

毎回展示会にC-Beam Xlargeを持っていくのが大変なので,小さいC-Beamを組み立てました.
組立途中で気づいたのですが,構造とか全く違います.
Xlargeより剛性がかなり低そうです.

オープンソースCNCの歴史 ハードウェア編
2009年 Contraptor (Mark氏と関係ない団体)
殆どの安価中華CNCはこのプロジェクトの派生モデルです.エレクトロニクスエンジニアとソフトウェアエンジニアが殆どでボディ剛性が低いです.
<2013年 Mark氏 V−solt機構発明し, OX マシンを設計>
V-soltは長くて便利,OXマシンは木工用がメインです.
<2015年 Mark氏 C−beam機構を発明し,C−beamマシン 初期型を設計>
C-beamは太くて頑丈,更にリードスクリュー伝導で軽金属加工も可能になりました.
<2016年 Mark氏 C-beam Xlarge (強化版)を設計>

ネーミングのせいでただの大きくしたVerに思われそうですが,Xlargeは剛性が高く,アルミ加工は超余裕です.

2015年のC−beamマシン 初期型の不足点を簡単に説明します.


Y軸の柱は2本の2060Vsoltを直角固定具(Cast Corner Bracket)によって無理やり固定.Xlargeは一本のC-beamになってます

X軸の枠の固定も直角固定具を使ってます.3Dプリンターと同じ構造になってます.Xlargeは90度プレート板を使用


ガントリープレートを3種類使用しています.専用部品が多いと,生産性と汎用性が低くなるので,Xlargeは1種類しか使ってないです.


Z軸の移動は小さいVホイールを使ってます.ホイールはCbeamの内部にあるので,調整したいときはZ軸とボールねじを全部外さないといけないです.
Xlargeは大きいVホイールしか使っていません.調整部位は全部露出させており,修理やメンテをしやすくしてます.

こんな素晴らしいマシンの設計をオープンしたMark氏と愉快な仲間達に感謝しています!
AvalonTechオンラインショップで販売したMark氏発明品の利益は必ずに還元しますので,いっぱい買ってください;)