HAL900
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==プロジェクト名==
プロジェクト名:くもこぎ
目隠し状態でステッパーを踏むと「歩く」というよりも
ふわふわと「漕ぐ」感覚に近いことから
==概要==
VR内での移動の体感を得るためのツールとして、
VRフィットネス器具としての両方の効果が得られる器具を提案する。
フィットネス器具としてその場で足踏みするステッパーという器具があるが、
これをVRの歩行入力装置として使用する。
その場での足踏みだけなので、移動方向についてはコントローラーによる入力を必要とする。
一般的なサイドステッパーで取付可能な簡単な基板を製作し、
後付けすることでVR対応ステッパーとして使用可能にする。
動作試験風景
==免責事項・安全についての注意書き==
自作・改造のお約束「自作・改造は自己責任」
これが守れない人は自作・改造はやらないで!
本件による直接・間接の被害について権利者は一切責任を負いません。
事故の危険があるため、下記に注意すること。
・HMD装着状態でステッパーの操作は習熟が必要。
無改造のステッパーの操作に慣れた状態で導入のこと
・転倒の可能性があるため、転倒する可能性のある範囲内は
マットを敷く等の安全対策を実施すること
・過剰な運動により健康を害する可能性がある。
(ステッパー自体に対する注意点)
・急激な操作による家財への破損、けがのリスクあり、操作可能範囲に注意する。
(VR自体に対する注意点)
HAL900
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==目次==
・ハードウエア
ー全体の構成
ー入力デバイスの製作
-ステッパーへの取り付け
・ソフトウェア
==貢献者リスト==
HAL900
mail:hal900hp「at」gmail.com
Twitter:@Hal900H
nyaru
mail:kyano[at]nyalab.jp
BBS:@Nyaru
==ライセンス ==
この 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 国際 ライセンスの下に提供されています。
リーガルコード
HAL900
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==ハードウエア==
■全体の構成と必要機材
・PCVR(steamVR)
部屋やPC、HMD等の機材
検証済み環境
Windows10 PC環境
Valve INDEX、Meta Quest 2(Link機能)にて検証
・サイドステッパー
今回はDR-3865を使用する。
似たような構造のサイドステッパーが使用可能。
(中央に傾きスイッチ型のカウンターを搭載した機種)
注意:すべてのサイドステッパーが使用可能というわけでない。
全体の構成は下図のようになる
HAL900
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■入力デバイスの製作
サイドステッパーの傾きスイッチのカウントをゲームパッドの入力に変換するデバイスを製作します。
基板に関するソース:
基板の組立
以下を用意しハンダ付けをします。
- マイコン(ProMicro OR Digispark)
- LED
- 抵抗
- 傾斜スイッチ
・DigisparkとProMicroどちらでも挿せるようになっています
・4本足の傾斜スイッチと2本足の傾斜スイッチどちらでも挿せるようになっています
ファームウェアの書き込み(Digispark)
こちらからdigispark用のhexファイルをダウンロードして書き込むか、inoファイルをダウンロードしてArduino IDEで書き込みます。
hexファイル書き込み方法(Digispark)
こちらを参考にmicronucleusを使ってファイルを書き込みます。
upload.batはfirmware/digispark/toolsにあります。upload.batをダウンロードしたmicronucleus.exeがあるフォルダ内に置き、hexファイルをupload.batにドラッグ・アンド・ドロップすると書き込みを開始できます。
inoファイル書き込み方法(Digispark)
こちらを参考にArduinoIDEを使ってファイルを書き込みます。
Digisparkの互換品はリセットボタンが有効化されているため、書き込み時はリセットボタンを押すことで再認識させることができます。
動作確認
傾斜の検知をゲームパッドのジョイスティック入力に変換しています。
そのため、ゲームパッドの動作確認サイト等にて動作確認をすることが可能です。
https://gamepad-tester.com/
基板を傾斜を繰り返す度にLEDが点灯・消灯し、ジョイスティックの上入力が入っていれば正常です。
HAL900
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■サイドステッパーへの取付方法
一例としてDR-3865への取り付け方を記載する。
事前に最初からついているカウンターは外しておく
類似のサイドステッパーは同様の取り付けが可能。
下記の①又は②の方法で基板を取り付ける。
①簡易取付
写真のように養生テープで仮止め。
メリット
超簡単、低コスト
元に戻しやすい
デメリット
基板がずれ動いた際にUSBコネクタの認識が外れる場合がある。
②マウント製作
下記のようなマウントを製作し、カウンターの穴にはめ込んで使用する。
(がたつきは紙やテープを挟むことで調整可能)
マウントは3Dプリンタにて製作することを推奨する。
下記のマウントはDR-3865用であり、機種に合わせて設計が必要。
マウント組み立て図
マウント3Dデータ
Fusion360データ
プリント用STLデータ
組立て状態写真
メリット
誤動作が少ない
デメリット
3Dプリンタが必要
時間とコストがかかる
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==ソフトウエア==
下記条件を満たしたソフトは設定次第で使用可能と考えられる。
・ゲームパッド入力によるテレポートではない任意移動が可能なソフト
・前後に身を乗り出す、急激な上半身の運動等のステッパー上で危険な行動を行わないソフト。
試験環境として下記ソフトを準備した。
下記よりダウンロード可能(NeonCityDemo.zip)
※Valve Indexで入力が検知されない場合はSteamVRを起動してから基板をUSB端子に接続すると認識される