【写真投稿用】みんなのCNC!(キャンペーン応募はここで)

みなさま、初めまして、makioです。
ArtCNCを週末2日間をかけて、仲間や息子たちと組み立てました。
Y軸が正常に動かないトラブルもコミュニティで早速解決していただき直りました。
助かりました。

調整などまだまだやること多いですが、今後ともよろしくお願いいたします。

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E-moc X5を使う部分の作品が完成しましたので、製作過程と作品を紹介をいたします。
製作過程ですが、最初に汎用バイスをテーブルに設置するための取付板を作成しました。
中心に回転軸が位置決めピンとして使えるようにΦ20.1mmx深さ3mmの穴を開けました。
テーブル側は、軸を2mmほど突き出して組み立てています。
E-moc X5を今回は同時5軸加工ではなく、割り出し5軸加工として使います。
同時5軸加工については経験が有りませんので、加工方法等はよく分かりませんが、割り出し5軸加工の場合は、5軸の回転中心位置を求めることが重要になります。
A軸を90°回転させて、Y軸を中心にC軸を90°回転させるとX座標とZ座標が入れ替わります。
そのため、回転中心がづれていますと、面の境目がづれてしまいます。
今回、この回転中心位置を求めるのに苦労致しました。
テーブルをエンドミルでZ軸、Y軸、X軸の順番でキャリブレーションしていきますが、テーブルは、パルスモータの保持力だけで固定されていますし、バックラッシュもあることから、プローブの実行速度の違いでも中心値が変わってしまいました。
最終的には、X,Y,A,C軸はリミットスイッチで原点復帰を行い、機械座標系を固定にしてしまいました。
キャリブレーションは、機械位置が変わってしまったときの補正用として使う考え方です。
A,C軸は原点復帰した時のシフト量を調整して、原点復帰した時に、キャリブレーション値が0になるように調整しました。
X,Y,Z軸に対しては、削るための素材を用意して写真の様に、例えばX軸の場合は、X軸の0点に沿って削るようにY軸を端から端まで削り、
C軸を180°回転させて、同じようにX軸の0点に沿って削ります。隙間が出来た場合は、隙間分をX軸のキャリブレーションでの設定値を変更して調整します。
この操作を、隙間が無くなるまで行います。

Z軸の回転中心の求め方は、A軸を+90°回転させて、先ほどのX,Y軸で削った深さ分だけ削り取る寸法で、素材の中心位置に沿って削ります。

ズレ量は、標準寸法の100mmの値を調整します。
X,Y,Z軸が回転中心に設定されると、Z軸の切削が終わった状態は、X,Y軸の切削後もなくなり、きれいな平面になります。
X,Y軸をリミットスイッチにより機械座標を固定することにより、切削により求めた回転中心位置は、電源を入れ替えても不安定なキャリブレーションを実行することなく前回のワーク座標系で切削することが出来るようになります。
そのため、現在のワーク座標を保存するマクロも作成しました。
X,Y軸のキャリブレーションの不安定さは、私の機械の製作方法の問題かもしれませんので、上記の情報は、参考程度としてください。

リミットスイッチの原点復帰とセンサーレス原点復帰の切り替えは、Config.gを入れ替えることにより実行しています。
Config.gを改造して、X,Y軸の原点復帰のプロセスをリミットスイッチ用に修正してあります。
X,Y軸用のリミットの取付は、機械が干渉する直前に(2mmほど前)に設置してあります。

この距離であれば、リミットスイッチを付けたままでもConfig.gを入れ替えるだけで、両方の操作が可能になります。
機械が干渉して機械原点に、づれが生じた時にはセンサーレスに戻して復帰させてY軸の平行度を修正してから、リミットスイッチの原点復帰方法に戻します。
原点復帰方法を変更した時には、機械座標系も変わりますので、切削テストからやり直しになります。
A軸の+90°回転させた時の平面の補正ですが、バイスの垂直面が水平になると仮定してバイス上でキャリブレーションを行いました。
当初は、G55等のワーク座標系を切り替える方法を考えていたのですが、A軸・C軸共にキャリブレーションを実行すると機械座標系も一緒にキャンセルされてしまう為、ワーク座標系を切り替えることが出来ない為、A軸の90°から補正値を±させて回転させて、平面の補正を行い加工することにいたしました。
先ほど書きましたが、リミットスイッチによる機械座標系の固定方法は、私が作成した機械に対応したものですので、これから購入されて製作する場合は、E-moc X5の製作マニュアルに沿って製作してください。
私に製作方法について質問されても、私も初めて製作しましたので、回答できません。

作品の最初は、78x34x22mmの車のミニチュア模型を製作しました。


この模型製作でE-moc X5の使い方や加工方法等を理解することが出来ました。
最初は、何回も削ることになりますので、小さい物を削った方が材料も時間も節約できると思います。
次の作品は、230x98x58mmの車の模型です。



大きさを含めてE-moc X5でしか加工できない物です。
形状が大きいので、加工時間が想像以上に掛かりました。
1台削るのに、3日ほど掛かります。
やはり、大きいだけあり、細部も明確になり迫力が違います。
この後、既存の3軸CNC加工機で、車の付いたシャーシ部分を取り込めるように裏側を削り出して完成です.
現在、色々と問題が出ており完成までに、時間が掛かりそうですので、E-moc X5の加工部分は完成しましので報告しました。
全て完成しましたら、写真で紹介いたします。

E-moc X5の最初のユーザという事もあり、製作過程で色々と問題が発生しましたが、サポートして頂きながら楽しみながら製作することが出来ました。
これからは、色々な機種の車の模型を作りたいと考えています。

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裏面加工が、予想に反して早く完成しましたので、完成品の画像を紹介します。
車の模型の裏面加工後の写真です。


事前に車の外径に合わせて、車を挟めるような治具を作っています。
下の写真は、ミニチュア模型と完成品の模型を一緒に撮ったものです。

作りたかった物が出来ました。

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