nyaru
2020 年 11 月 9 日午前 12:53
1
本掲示板にてCADモデル,図面,基板,回路図が上がるようになってきたので,OSHWとして公開する際のライセンスについてまとめ.
法律の専門家ではないので,まとめみたいなものです
私の投稿はすべてwiki投稿とするので編集可です.
ちなみにOSHWの原則と定義 v1
パブリックライセンス
ハードウェア向けライセンス
その他のライセンス(一部・ソフトウェア向け)
参考:
この 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 国際 ライセンス の下に提供されています。
nyaru
2020 年 11 月 9 日午前 12:53
2
Creative Commons License(略 CC)
(from https://creativecommons.jp/licenses/ )
選択制
改変禁止・非営利をつけない場合は企業による開発改良が期待できる.
利点
非常にわかりやすく簡単.
注意
CCライセンスにはNo Warranty(無保証)の条文がない.
使い方
ここで各項目を選択し,生成されたHTMLコードを本掲示板の入力欄に貼り付ける.
「いいね!」 1
nyaru
2020 年 11 月 9 日午前 12:53
3
CERN Open Hardware License(略CERN OHL)
https://cern-ohl.web.cern.ch/
v1.1,v1.2,v2あり
[v1.1] https://ohwr.org/project/cernohl/wikis/Documents/CERN-OHL-version-1.1
[v1.2] https://ohwr.org/project/cernohl/wikis/Documents/CERN-OHL-version-1.2
[v2] https://ohwr.org/project/cernohl/wikis/Documents/CERN-OHL-version-2
基本的にCERN OHLのライセンスを使う場合は
著作権表示,商標?をドキュメントに残す
CERN OHLへの参照を残す
保証の放棄?免責事項?(disclaimer of warranties)はそのままにする
CERN OHLでライセンスされたものを改変する場合
上記の通知をそのまま残す
ハードウェアの変更した通知を含め日付,内容を詳細に記載する(CHANGE.txtなど)
変更された内容に適切な著作権表示を追加する
配布する場合はCERN OHLライセンスがつく
種類
v1.1,v1.2は1種類しかない.
v2には
CERN-OHL-S(A strongly-reciprocal variant: 強い?)
CERN-OHL-W(A weakly-reciprocal variant: 弱い?)
CERN-OHL-P(A permissive variant: 寛容?)
の3種類有り.copyleftのかわりとしてreciprocalの単語が使われているっぽい?
CERN-OHL-Sはライセンス感染あり.
CERN-OHL-Wはライセンス感染あり.(Sとの違いは?)
CERN-OHL-Pはライセンスの感染はなし.
使い方
例:CERN-OHL-P v2の場合
“Licensed under CERN-OHL-P v2 or later” または “Licensed under CERN-OHL-P v2"のようにライセンスをどこかに表示する.できればリンクも(https:/cern.ch/cern-ohl).
以下のような文章を入れるのが簡単?
LICENSE.txtを用意する必要がある?
Copyright 〇〇 2020.
This source describes Open Hardware and is licensed under the CERN-OHL-P v2
You may redistribute and modify this documentation and make products using it under the terms of the CERN-OHL-P v2 (https:/cern.ch/cern-ohl). This documentation is distributed WITHOUT ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTY, INCLUDING OF MERCHANTABILITY, SATISFACTORY QUALITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE. Please see the CERN-OHL-P v2 for applicable conditions
訳
Copyright 〇〇 2020.
このソースはオープンハードウェアについて記述しており、CERN-OHL-P v2の下でライセンスされています。
あなたは、CERN-OHL-P v2 (https:/cern.ch/cern-ohl)の条件の下で、このドキュメントを再配布し、変更し、それを使用して製品を作成することができます。このドキュメントは、商品適格性、満足すべき品質、特定目的への適合性など、明示または黙示を問わず、いかなる保証もなく配布されています。適用される条件については、CERN-OHL-P v2を参照してください。
注意:CERNのロゴは使ってはいけない.
nyaru
2020 年 11 月 9 日午前 1:04
4
TAPR Open Hardware License(略 TAPR OHL)
https://tapr.org/the-tapr-open-hardware-license/
種類
今のところv1.0だけ.
TAPR Noncommercial Hardware License(TAPR NCL,非商用ライセンス)もあったようだが,今は非推奨となっている.
特徴
修正したドキュメント(設計図等),製品を配布する場合はライセンサーにメールで連絡する.連絡に失敗した場合はそれ以上連絡しなくてよい.
再配布可
変更した際は変更点を目立つように示し,オリジナルと変更版の両方を含めること.
ライセンスは変更しない
ライセンサー表示の保持を条件に製品を作成することができる
製品配布時はドキュメントを同梱する(または最低3年有効なURLをつける)
使い方
ライセンス文をLICENSEの名前をつけたファイルとしてドキュメント一式に含める.
ドキュメントに可能ならLicensed under the TAPR Open Hardware License (www.tapr.org/OHL )の表示を入れる.(必須ではないがプリント基板や製品本体にも)
nyaru
2020 年 11 月 9 日午前 1:17
5
Solderpad Hardware License
Apache License 2.0をベースとしたライセンス.
https://licenses.opensource.jp/Apache-2.0/Apache-2.0.html
種類
[v0.5] http://solderpad.org/licenses/SHL-0.5/
[v0.51] http://solderpad.org/licenses/SHL-0.51/
[v2.0] http://solderpad.org/licenses/SHL-2.0/
[v2.1] http://solderpad.org/licenses/SHL-2.1/
特徴
緩いライセンス.(著作権表示さえ入っていればOK?)
使い方
Copyright [yyyy] [name of copyright owner]
SPDX-License-Identifier: Apache-2.0 WITH SHL-2.1
上記表記をドキュメント(設計図等)に入れる