安全に関する注意事項 【危険性について,自作する前に読みましょう!】

安全に関する注意事項

電源接続と極性
・配線作業の際には必ず極性の確認を行ってください。
・極性は「+」「―」のシンボルや、取扱説明書によって表示されています。
・表示がないか、信用できないときは、マルチメーターで電圧を測定して、極性を判断してください。
・問題が発生したときは、すぐに電源を切り、確認をしてください。
極性を間違えると、機器の破壊、感電事故(最悪は死亡事故)に至る可能性があります。

正しい接続の実施と確認
・接続する前に、必ず配線図と合っているか確認してください。
・正しいコネクタ、端子などを使用し、正しく確実に固定してください。
・通電前に必ず確実に接続、固定されていることをご確認ください。
誤接続や不完全な接続は、機器の破壊、感電事故(最悪は死亡事故)の原因となる可能性があります。

電圧の異なる回路の相互絶縁
・複数の異なる電圧が存在する回路の場合は、電圧を確認し、混用しないよう注意して配線を行ってください。
・異なる電圧の回路は、外部に対してだけではなく、相互にも正しく絶縁して配線してください。
・正しく配線されていることを、通電前に必ずご確認ください。
・低い電圧の回路部分でも、高い電圧の回路と絶縁が不十分なら死亡事故につながる可能性もあります。

【接続作業の方法】
まず、電源装置の、一次側(電灯線側)と、二次側(制御基板・モーター側)と、三次側(制御基板・USB)を見分けてください。

一次側の入力端子:交流100V


接地記号

二次側の出力端子:直流24V
+V
-V

三次側のUSBの端子:直流5V

以下のすべての作業は、これらの回路の区別を明確にし、異なる電圧の回路が相互に確実に絶縁されていることを確認して進めてください。

1、電源機器の端子台の接地記号の端子に接地線を接続します。次に、付属の家庭用電源ケーブルの電源線を電源の一次側の端子台の、NとLの入力端子に接続します。
*接地忘れを防ぐため、作業習慣として、なるべく、接地端子は最初に接続するようにしましょう。

2、二次側の配線を、電源の端子台の+Vと-Vの出力端子に極性に注意して接続します。
3、USBの配線も、同様に極性と絶縁に注意して作業を行ってください。
4、電線が、脱落しないように確実にねじを締め付けます。さらに、万一脱落しても、金属部に接触しないように、必要なら線を、留め具などで固定します。
5、再度、極性と接続に間違いがないか確認します。
6、カバーなどを取り付ける場合は、線を挟まないように注意して作業します。

異なる電圧の回路の接触があると、異常な電流が流れ、機器の破壊、感電事故(最悪は死亡事故)、火災などの原因となる可能性があります。

接地の付加
・機器のケースには、必ず接地を付けるか、二重絶縁構造にしてください。
・電気設備の接地が正しく行われていることを確かめてください。
・接地に関しては、建物側の接地設備が不完全であることがあります。国、電力会社の規定に依ってください。電気工事業者へのご相談をお勧めします。

不適切な接地は、機器の破壊、感電事故(最悪は死亡事故)、火災の原因となる可能性があります。

【接地不良の危険性について】
・充電部がケースに接触するなどの事故(例えば、活線が脱落し、ケースに触れたときなど)が起きた時に、感電事故が発生し、最悪は死亡事故に至ります。
・充電部が配線に接触するなどの事故が起きた時、あるいは何らかの異常電位などが発生したとき、機器の異常動作や破壊あるいは火災に至ることがあります。
・正しく接地されていない場合、各機器間の電位機器の電位が不安定となり、ノイズの発生や、不安定な動作や、異常動作の原因となります。

感電予防
・二重の感電防止措置を行ってください(注)。
・水気が存在する場所においては、特に、設備や人体に水が接触しないような構造にしてください。
(注) 感電防止はクラスⅠ(基礎絶縁+接地)か、クラスⅡ(二重絶縁)で行ってください。

【クラスⅡについて】
クラスⅡ機器には接地を付けてはいけません。電動工具類はほとんどクラスⅡ機器です。加工して接地を付けてはいけません。
クラスⅡとは、二重に絶縁することで、二重に安全を確保するということです。この場合、接地を付けてはいけません。これについては以下等をご参照ください。

http://koukusu.com/japan/j_word/j_word_jpn_ku.html
http://www.eam-rc.jp/pdf/result/commentary-revision201807-03.pdf

動作状態での作業
・電力が供給されている状態、もしくは動作状態では、電気配線の着脱工事や、機械的工事を行わないでください。
電力が供給されている状態、もしくは動作状態で、作業をすると、機器の破壊、感電事故、挟まれ事故などに至る可能性があります。

ショートの防止
・工具の接触や金属部品の落下などがショートの原因とならないように注意してください。
・通電中に金属製の工具を使用して作業や調整をしないでください。
ショートを起こすと、機器の破壊、感電事故に至る可能性があります。

危険予測

・機器を使用するとき、危険物、有害物を発生することや、火災や爆発などに至ることがあります。
各機器の要求通りに厳重に安全対策を行ってください。発熱する部分と、発火性の物質、可燃物には十分な距離を取り、冷却も考慮した構造にしてください。

レーザーカッターなど
有毒な煙やガスが発生することがあります。適正な排気設備を備えてください。
中毒など、最悪の場合、死亡事故に至る可能性があります。

CNCミルなど
・木粉、チタン粉、マグネシウム粉のような可燃性粉塵が発生することがあります。
適正な防塵、火災防止設備を備えてください。また、消火器、消火設備、防火用水などを備えてください。
火災、爆発に至る可能性があります。

3Dプリンタなど
物を拭くために使用されるアセトンなどは可燃性があります。また、ベッドへの付着を強めるスプレーは爆発性があります。適切に保管し、十分な容量のある部屋で、適正な排気設備を備え、十分注意してご使用ください。
中毒、火災、爆発など、最悪の場合、死亡事故に至る可能性があります。

機械的構造
・機器には、危険なシャープエッジや尖端部を設けないよう設計してください。

非常停止と安全設備
・問題発生時に、簡単かつ迅速に電源を切ることができるように、緊急停止ボタンを設定してください。かならず専用の赤いボタンを、すぐ手が届いて操作しやすい安全な場所に設置してください。
・必要に応じて、囲いやインターロックなどを備えてください。

終わり。
参考元:http://smoothieware.org/cnc-mill-guide (CC BY-SA License By arthur)

この記事のライセンス
CC Attribution-Share Alike 4.0 International

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