剛性を下げずにZ軸ワークエリアを高くする改造

単純な改造ですが、C-Beam MachineのY軸両端フレームを2060VslotからC-Beam(貯まったクーポンで購入)に入れ替えて、Z軸のワークエリアを現状より20mm高くしてみました。

各々の環境で20mm増えることの必要性は異なると思いますが、自分的には飛躍的に作業性が良くなり、CNCの活用幅も広がったので実例として紹介しておきます。

ジョイントプレートはC-Beam端部を塞げるサイズのものを別途準備し、それまで使っていたプレートはⅩ軸を支える縦フレームとの接合部補強に転用しました。

今回の改造前後でZ軸へのルータ積載荷重(約1.4kg)による先端の上下ブレを測定比較したところ、若干ですが改善が見られました。

Z軸ワークエリアを高くする改造前(Y軸両端フレームが2060Vslotの場合)
Z軸へのルータ積載荷重(約1.4kg)による先端の上下ブレ幅≒約0.08mm

Z軸ワークエリアを高くする改造後(Y軸両端フレームをC-Beamに入れ替えた場合)
Z軸へのルータ積載荷重(約1.4kg)による先端の上下ブレ幅≒約0.03mm

支柱高はそのままで、交換した部材断面もサイズアップし、構造的に有利なはずの改造でしたし、前述の測定結果を見ても今回の改造では剛性の低下は無かったと考えています。

また実感としては、フレームの取っ手を掴んで移動した時に初めて全体の剛性アップを感じたのが正直なところです。
(今まではCNCを据え付ける度に取っ手が付いた2060Vslotがしなって歪む不安感がありましたので)

以上、C-Beam MachineのZ軸ワークエリアを少しでも高くしたい方へ何か参考になれば幸いです。

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