Gym
2018 年 7 月 26 日午前 9:37
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要点まとめ:エンドミルの代わりにレーザーを付けてレーザー加工機に改造する
品名:C-Beam Machine
属性: ・ソフトウェア ・ハードウェア
製作者: Gym
切削機もXY自由に動かせるから先端だけレーザーに変えればレーザー加工機になるやろう、ということで三軸加工機のC-Beam Machine XLのスピンドルをレーザーに変えて動かしてみます。
XYの制御はそのまま、Zはレーザーの焦点距離で動かしません(いっそモーターを外してもいい)。
ボート(CNCxPro)でレーザーを制御します。下図は本家オープンビルドのレーザー加工機の配線図(この配線だと動かないので下の続きまで読んでください)
加工機は上の図にもう一個Z方向制御のモーターが付いていますが、レーザーでZは動かす予定はないので無視。レーザーだけ追加で刺します。
Gコードについては、レーザーは無償のCAMがいろいろあるようです。Zがないので2Dで比較的簡単です。
加工機として使用するときにFUSION360を使用しているので、今回もFUSION360でGコード生成を行います。
デフォルトで入っているのGRBLポストは切削用なので、レーザー加工のGコードを出そうとすると多分でません。オンラインのポスト検索機能でGRBLと検索すると、GRBL Laserというポストがダウンロードできるので、こちらを使用します。
「パスの横方向の補正」が中心以外だとgコードがエラーになるので、ここの設定だけ注意する必要があります。
2018/7/26
工作室の壁から生えてたレーザーを配線してみたところ、レーザーが出ませんでした。
電圧を測ってみたところ、上図でレーザーが配線されている部分の給電が0~5V、レーザーは12V用でした。ちなみにFANの給電は24Vでした。このボードでは強いレーザーは出せないようです。5V用のレーザーが生えてきたら交換して試してみます。
Gym
2018 年 8 月 10 日午後 1:20
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3Dプリンタをバラしたら12V電源が生えてきたので続きです。
下図のように配線したところ、無事2.1Wレーザーの制御ができました。
ボートからの電力は制御用で、レーザーを出すためには別に12V電源が必要でした。
■ソフトウェアの調整
$32=0 を$32=1 に変更
$32=0だと常に同じ強さのレーザーが出ます。$32=1にすると送り速度に応じてレーザーの出力が調整され、速度が遅いところと速度が早いところでもレーザーの当たり具合が同じようになります。焦げたりしにくくなります。ただしこの設定は比較的新しいGRBLの機能なので、古いGRBLで動かしている場合は適用されないはずです。
GコードのS値がレーザーの強さを指示することになります。
S0が出力0%、S1000が出力100%、S500で出力50%になります。
F値が送り速度で、初期値の1000だと早すぎてうまく焼けませんでした。F200では問題なく焼けました。材料や目的に応じてGコードを変更して上げる必要があります。
下の画像が2.1Wレーザー、S700、F200でダンボールに焼いた絵です。
保護メガネがないと目が痛いので保護メガネは付けましょう、絶対に。
Gym
2018 年 8 月 10 日午後 1:26
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使用したGコードも参考までに1002.nc (146.0 KB)
Gym
2018 年 8 月 24 日午前 11:55
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LaserWeb Software
というレーザー用のソフトウェアを使ってみたところ、こちらのほうが使用感が良かったです。
英語しかないですが。
DXFやAIファイルの他、画像ファイルからもGコード作成が可能です。イラストがいい感じに描けます。
またGコードを機械に送る機能もついているので、Fusion360を使用するよりも経由するソフトウェアが少なくて済みます。
加工品の設計からする場合はFusion360
加工するものの線データがある、もしくは画像から焼く場合はLaserWeb Softwareのほうが良さそうです。
Gym
2018 年 9 月 24 日午前 5:09
5
24V電源から12Vに変換するデバイスがあったので試してみました。
24V電源からモーター用の24Vとレーザー用の12Vを取り出せるようになったので、電源ユニットが一つで済みます。
最終的な配線は以下のような感じに
レーザー制御用の小さな基板はこんな感じです
Gym
2021 年 5 月 27 日午前 11:14
6
電圧変換をしなくてもいい24V対応レーザーユニットを試供品として貰ったので使用してみました。
配線位置などはCNCxPROのwikiを参考にしながら作業を行いました。
24V用って言われて渡されましたが、思いっきり12Vと書かれています…
確認したところ中身は24V用になっているそうです。
配線
本体上部に小さい基板が付いていますのでそちらに電源と制御とを繋いでいきます。
薄型直流電源24Vは白い端子に、基板のPWM出力とGNDは黄色の端子に図のように接続します。
付属のケーブルが短いのでリミットスイッチ用の2Pケーブルで延長して使用しました。
問題と解決案
電源を入れるとレーザーが垂れ流される問題があります。↓これ
ご無沙汰しております。avalontechさんのレーザーモジュールを購入させて頂き、接続が済んで電源を接続したところ、いきなりレーザー照射が始まりました。非常停止ありでは木材表面を軽く焼く程度、非常停止を解除して通常のモーター制御させながらだとそこそこ木材を焼けます。制御電圧が1->2Vに変化してそうです。
電源は12v変換後の入力と、制御は基盤xProV4のPWM(variable spind…
レーザー加工を開始するとレーザーが出るべきでないところではレーザーが止まりますが、何の命令も出ていないときはレーザーが垂れ流しとなってしまいます。
上記のトピック内で記載のあるように、PWMとGNDの間に1kΩの抵抗を入れることでこの問題は解決することができました。
別の解決案としては物理的なスイッチを入れ、加工を開始するまでレーザーに24V電圧がかからないようにすることでも回避することができると思います。
LeserWebの設定について
以前S0~S1000でレーザーの出力制御と書きましたが、CNCxPROV5のドキュメントを見ると
0-5VのPWM制御はデフォルトではS12000が最大
0-10Vの制御は0-1000 というような記載があります。
実際に5V PWMに接続した状態でS0-1000でデータを作るとPWMの電圧が非常に低く焦げ目がつきませんでした。12000ではこんがり焼けました。
LaserWebを使用する場合、画面左のSetting>G-code>PWM MAX S VALUEを12000にすることで出力されるGコードのS値の最大を変更することができます。
CNCxPROV5はレーザー/スピンドル制御関係のパラメータが複数あるようで、うまく設定すれば0-10Vの方に接続して運用することもできそうでしたが、コマンドを入れても弾かれてしまったので試すことはできませんでした。
とりあえず24V対応レーザーユニットとCNCxPROV5、LaserWeb4を利用する場合は
CNCxPROを$32=1でレーザーモードを有効にする
LaserWebの最大出力のS値を変更する
物理的なスイッチか1kΩ抵抗で垂れ流し対策をする
で刻印は可能でした。
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1117
2021 年 7 月 31 日午前 8:24
7
こんにちは スピンドルをレーザーに変えて 動かすに興味あります
1/6の図のレーザー機が どこの配線に つながつているのか 良く見えません おしえて頂けますか? よろしく お願いします nonoko@sweet.ocn.ne.jp
nyaru
2021 年 7 月 31 日午後 11:10
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こんにちは。
CNCxPRO v4かv5かDuet3かによって接続する場所は異なります。
CNCxPRO v4の場合
CNC xPRO v5の場合
Duet3の場合
out9がPWM出力です。
Gym
2021 年 8 月 1 日午前 7:23
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@nyaru さん
配線図ありがとうございます。
ただ上にも書いたようにレーザーが垂れ流しになったので、自分は
PWM/GNDはCNCxPROとレーザー制御基板はそのまま繋ぐ(リレーは入れない)
代わりに24V電源をレーザーに直接入れず、リレーを入れる
というようにしています。
こうすることでレーザーオンの命令が出たときにだけレーザーに電源が入るので垂れ流しを防止しできています。
@1117 さん
基本的にはnyaruさんが提示してくれている配線図で良いと思います。
私と同じように常にレーザーに電源が供給されていると不都合があったときだけ私の配線方法も参考にする程度でいいと思います。